![]() |
ODA(政府開発援助)と環境影響問題 |
| 日本のODA(政府開発援助)によるさまざまな案件調査、事業が開発途上国で進められています。ケニアでも進められていますが、その3例の現状をお伝えします。 大ナクル水道計画 ソンドゥ・ミリウ水力発電計画 元鈴木宗雄代議士が国会で証人喚問を受けた疑惑のソンドゥ・ミリウ水力発電計画とは、ケニヤ西部キスム地方のビクトリア湖に注ぐソンドゥ・ミリウ川で進められている「ソンドゥ・ミリウ水力発電事業」(水力発電用ダム=60MW,300MW×2基、流れ込み式発電所)のことです。 国際協力銀行(略JBIC)による総工費200億円の円借款。97年にJBICによって約70億円の円借款が供与さ、130億円の第二期円借款が04年に供与されました。 ソンドゥ・ミリウ川の水源になるマウ西フォレストでは森林破壊がひどく、河水の枯渇・鉄砲水が心配されます。マウ森林近隣の住民マサイのオレ・コロス氏(住所:P.O.Box 808,Narok) のコメントでは、「以前、森を歩くとパフパフと水を含む地面がスポンジ状になっているのを感じたものだが、いまでは木がどんどん減って地面がかたい。大事な水源林の維持が難しくなったので、保水率が急激に減少しているのだ。」と言っています。マサイ族の牧畜生活にとってもゆゆしき出来事なのです。
ナイロビ都市交通網整備計画調査 現在、ナイロビ都市交通網整備計画の準備調査中ですが、ナイロビ・南部バイパス計画も進行中です。この計画には、JICAによる92年度のナイロビ・南部バイパスの詳細設計結果が用いられています。工事実施の資金は世銀が供与予定のため、JICAは既に関知していないというのが基本姿勢です。実施設計を実施した当時、日本でもケニヤでも、EIA(環境影響評価)は義務付けられていませんでした。ところが、南部バイパス予定地には希少種のサボテン・ユーホビアが自生し、ンゴングロード森林保護区を通過し、特異な生態地域であるオンデリ沼が縮小されるなど、環境への影響が心配されているのです。したがって、工事の実施に伴って、環境への影響を緩和する措置が求められています。またバイパスへのアクセス・ロード予定地にはキベラ・スラムがあり、そこでの人権問題 住民移転計画が議論されているなかで、住民の強制立ち退き執行問題も起きています。 その他、大水で流されたタナ河灌漑農地のように稼動しない事業計画などもあり、日本国民の税金は無駄に使われ、ケニヤ国民に重債務が残りました。開発途上国に開発が望まれますが、環境への影響は地域住民にはまだ理解されていません。すでに日本で苦い環境破壊の経験を経てきたことを援助機関は開発途上国で再現させているようにみえます。ODA開発にともなう適切な緩和措置が求められています。 |
トップ インデックスプロフィール獣医 チンパンジー キキ 野生動物 マサイとツェツェバエ ODA(政府開発援助)と環境問題 エイズ、スラム 友の会について連絡・募集 ©Africa & shumpei kambe fellowship |
|